JFの外食市場動向調査(2022年7月度) (2022/09/16)
<全体概況>
7月の外食産業の売り上げは、営業制限のあった前年を大きく上回り、全体売り上げは114.5%となった。しかし3月の制限解除以降は回復基調にあった店内飲食が、月後半のコロナ第7波の拡大に伴い失速し、業界の全体売り上げを押し下げた。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・テイクアウト・デリバリー比率の高いFFS業態は、全国のコロナ新規感染者が1日20万人超の日々においても比較的堅調に推移し、全体売り上げは107.8%、19年対比でも112.1%となった。
・「洋風」は、テイクアウト・デリバリーの堅調に加えて、価格改定による単価上昇もあり、売り上げ108.0%、19年比では130.8%と、大幅な伸びを見せた。「和風」は、昨年来の価格改定や鰻など季節メニューの好調で客単価が上昇、売り上げ110.2%となった。「麺類」は、月後半にラーメンなどで客足の減少が見られたが、うどんの持ち帰りが伸びたところもあり、売り上げ110.5%。「持ち帰り米飯/回転寿司」では、「持ち帰り米飯」のデリバリーやネット注文が好調で、売り上げ102.6%。「その他」は、「アイスクリーム」が夏休み需要を取り込み、サイズアップキャンペーン等が奏功し、売り上げ108.2%となった。
■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは120.6%と、営業制限のあった前年との対比では伸びているが、夜間集客の鈍さに加え、コロナ感染が次第に拡大していくにつれ客足は鈍り、19年対比では89.0%にとどまった。
・「洋風」「和風」の前年比は「洋風」117.7%、「和風」121.9%となったものの、中旬以降の感染者数の増大により、高齢者層の外出控え傾向が強まり、19年対比は「洋風」83.0%、「和風」84.1%となった。「中華」は引き続きテイクアウト・デリバリーが堅調で、今年は酒類の販促キャンペーンも展開でき、売り上げは118.9%と好調、19年比でも109.4%となった。「焼き肉」は、コロナ感染者の急増で特に都心部や駅前立地は苦戦、郊外店でも客足の伸びが鈍くなったが、月全体で見れば好調を維持しており、売り上げ131.7%、19年比105.6%となった。
■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、大都市圏などで休業要請が続いていた昨年の売り上げと比べると237.6%と大きく伸びた。しかし、ようやく戻り始めていた中小規模の宴会も、コロナ第7波の報道が出始めた頃からキャンセルが相次ぎ、月後半になるほど客足は鈍った。19年比の売り上げは、4月47.6%、5月54.7%、6月58.3%と回復基調であったが、7月は53.3%とやや下降気味。
■ディナーレストラン業態
・月初は比較的好調で、ディナー時間帯の客足にも一部戻りが見られたが、中旬以降はコロナ感染の拡大に伴い、売り上げは都市部店舗を中心に下降傾向となった。営業に制限のあった前年と比べると売り上げは133.2%であったが、19年比では80.6%にとどまった。
■喫茶業態
・コロナ感染の拡大につれ、下旬になるほど客足は落ち、特にビジネス街立地の店舗が影響を受けた。時短営業の多かった前年と比べると売り上げ116.1%となるも、19年対比では81.8%にとどまった。
7月の外食産業の売り上げは、営業制限のあった前年を大きく上回り、全体売り上げは114.5%となった。しかし3月の制限解除以降は回復基調にあった店内飲食が、月後半のコロナ第7波の拡大に伴い失速し、業界の全体売り上げを押し下げた。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・テイクアウト・デリバリー比率の高いFFS業態は、全国のコロナ新規感染者が1日20万人超の日々においても比較的堅調に推移し、全体売り上げは107.8%、19年対比でも112.1%となった。
・「洋風」は、テイクアウト・デリバリーの堅調に加えて、価格改定による単価上昇もあり、売り上げ108.0%、19年比では130.8%と、大幅な伸びを見せた。「和風」は、昨年来の価格改定や鰻など季節メニューの好調で客単価が上昇、売り上げ110.2%となった。「麺類」は、月後半にラーメンなどで客足の減少が見られたが、うどんの持ち帰りが伸びたところもあり、売り上げ110.5%。「持ち帰り米飯/回転寿司」では、「持ち帰り米飯」のデリバリーやネット注文が好調で、売り上げ102.6%。「その他」は、「アイスクリーム」が夏休み需要を取り込み、サイズアップキャンペーン等が奏功し、売り上げ108.2%となった。
■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは120.6%と、営業制限のあった前年との対比では伸びているが、夜間集客の鈍さに加え、コロナ感染が次第に拡大していくにつれ客足は鈍り、19年対比では89.0%にとどまった。
・「洋風」「和風」の前年比は「洋風」117.7%、「和風」121.9%となったものの、中旬以降の感染者数の増大により、高齢者層の外出控え傾向が強まり、19年対比は「洋風」83.0%、「和風」84.1%となった。「中華」は引き続きテイクアウト・デリバリーが堅調で、今年は酒類の販促キャンペーンも展開でき、売り上げは118.9%と好調、19年比でも109.4%となった。「焼き肉」は、コロナ感染者の急増で特に都心部や駅前立地は苦戦、郊外店でも客足の伸びが鈍くなったが、月全体で見れば好調を維持しており、売り上げ131.7%、19年比105.6%となった。
■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、大都市圏などで休業要請が続いていた昨年の売り上げと比べると237.6%と大きく伸びた。しかし、ようやく戻り始めていた中小規模の宴会も、コロナ第7波の報道が出始めた頃からキャンセルが相次ぎ、月後半になるほど客足は鈍った。19年比の売り上げは、4月47.6%、5月54.7%、6月58.3%と回復基調であったが、7月は53.3%とやや下降気味。
■ディナーレストラン業態
・月初は比較的好調で、ディナー時間帯の客足にも一部戻りが見られたが、中旬以降はコロナ感染の拡大に伴い、売り上げは都市部店舗を中心に下降傾向となった。営業に制限のあった前年と比べると売り上げは133.2%であったが、19年比では80.6%にとどまった。
■喫茶業態
・コロナ感染の拡大につれ、下旬になるほど客足は落ち、特にビジネス街立地の店舗が影響を受けた。時短営業の多かった前年と比べると売り上げ116.1%となるも、19年対比では81.8%にとどまった。