<全体概況>
 1月は、東日本以西で日照に恵まれ、とくに昨年首都圏で大雪となった「成人の日」には、晴れの地域が多く、外食需要のプラス要因となった。客数は100.7%と7ヵ月ぶりに前年を超え、客単価も引き続き堅調、全体売り上げは103.4%と3ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは103.2%と4ヵ月ぶりに前年を上回った。
・洋風は、新商品の投入や高めのフェア品等が奏功して客単価が伸び、売り上げは101.6%と7ヵ月ぶりに前年を上回った。
・和風は、前月に引き続き季節メニュー等で客数が伸び、売り上げを押し上げた。麺類は、引き続き店舗数と客数の増加で売り上げは好調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司は、各社の傾向が分かれたが、全体的には店舗数減少の中で客数も減り、売り上げは前年を下回った。その他は、「アイスクリーム」が下旬を中心に比較的暖かい日の多い中で堅調に推移、売り上げは107.8%と昨年11月以降連続して5ポイント以上前年を上回っている。

■ファミリーレストラン業態
・FR業態は引き続き好調で、全ての業種で客数・客単価が前年を上回り、売り上げは104.4%となった。
・業種別にみると、特に和風と焼き肉は、年末からの需要傾向を引き継ぎ、セットメニューや食べ放題メニュー等で団体客・ファミリー客を取り込み、売り上げは好調に推移した。

■パブ・居酒屋業態
・全体売り上げは前年に及ばず99.2%となった。しかし、客数は101.7%と8ヵ月ぶりに前年を超えるなど、下げ止まりの傾向も見られた。
・パブ・ビヤホールは、アルコール類のフェア等が奏功して客数が大幅に増え、売り上げは108.8%と好調。

■ディナーレストラン業態
・昨年11月からの安定傾向を引き継ぎ、客数は104.1%、売り上げは105.9%と引き続き好調に推移した。

■喫茶業態
・和風ドリンクや新メニューの投入等により客数と客単価が増え、売り上げは102.1%と堅調に推移した。