日本マクドナルドホールディングスが10日発表した2011年1~6月期連結決算は、営業利益が前年同期比0.3%増の146億円、経常利益が1.3%増の144億1900万円とそれぞれ中間期として上場以来過去最高を更新した。最終利益も約2.9倍の59億円だった。売上高は前年同期比9.5%減の1481億円だった。

 昨年から実施している不採算店舗を中心に400店超を閉店する「戦略的閉店」や直営店のフランチャイズ(FC)化を進めていることが売上高の減少につながった一方、1、2月に実施した「Big America2」などの販売戦略が奏功し1店舗当たり売上高が増加した。資産除去債務で30億円、震災で12億円の特別損失を計上したが、最終利益は大幅な増益を達成した。

 同社の原田泳幸会長兼社長は「戦略的閉店とFC化がなかったら震災の影響がもっと顕著に表れ、上半期で利益がプラスになることはなしえなかった」とこれまでの店舗改革に自信をみせた。
業界で独り勝ちの様相をみせています。ちょっと先を見越したトップの経営判断がいかに大切かを痛感する内容です。震災がなかったらものすごい利益が出ていたことでしょう。外食産業にとって考えさせられるニュースです。
専務 小栗豊人