何度も何度も同じ失敗をする人がいます。
本人は注意しているのですが,やはり間違ってしまいます。

同じ失敗を繰り返せば,進歩はありません。
同じ失敗を繰り返さないことで,人は進歩していきます。
(人に限らず,人類と言ってもいいかもしれません)

三国志の武将・曹操は,同じ負け方の戦をしなかったことで有名です。
なぜ負けたのか?徹底的に掘り下げて考え,二度と同じ負けをしないよう心がけたのです。
その努力の結果,曹操は最強の武将となりました。

どうして人は同じ失敗をしてしまうのでしょうか。

一つは,失敗してもしょうがないと心のどこかで思っているからでしょう。
そんな心の隙が失敗を自ら呼び込んでしまうのです。
絶対に失敗しない,強い信念が求められます。

二つめは,なぜ失敗をしたのか,自分の中を深く省みないからでしょう。
もっとこうすればよかったのではないか?
違うこんな方法もあったのではないか?
事前にこんなことを準備すればよかったのではないか?
失敗したあとから,こんな過去仮説を立て,次回は失敗しない方策を考えているか否かです。

三つ目は,成否を意識しすぎということです。
成功するか,失敗するか,過度に意識しすぎて緊張し失敗を呼び込んでしまうのです。
物事にあたるその瞬間は,なるべく欲を持たない状態が望ましいものです。
成功しようという欲を強く持ちすぎると,あらぬことを考え,最終段階で間違った判断をしてしまいます。
成否を意識しなくなるほど,余念なく準備する。
これが失敗しないコツでもあります。

同じ失敗をしない。
同じ失敗をしがちな私たちだからこそ,心がけたいことの一つです。