<全体概況>
10月度売上状況は、全業態トータルで前年同月比 100.4 %と5ヵ月ぶりに前年を上回った。前月と同様、客単価が 98.2 %と前年を下回ったものの、客数は 102.2 %と前年を上回った。今年の10月は昨年に比べ土曜日の日数が1日多く、台風が本州沿岸を横断した影響等により雨天日数が1日多かったものの、比較的温暖な日が多かった。消費者の節約志向の強まりや新型インフルエンザ等の影響により厳しい状況が続いているが、 低価格帯のファーストフード業態が牽引している。クーポン券の配布等の販促だけでなく、新商品の開発やセットメニューの導入など、各社、売上増加に向けた取組みを続けている。店舗数は前年同月比 99.9 %とほぼ前年並みで推移した。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
売上は前年同月比 105.9 %と前年を上回った。客数は 105.4 %、客単価は 100.5% とともに前年を上回った。業種別では麺類チェーンが客数の2桁増加により、売上は 117.1 %と引き続き好調に推移した。洋風チェーンも客単価は 100.5 %ほぼ前年並みだったものの、客数が 108.0 %と増加したため、売上は 108.5 %と好調に推移した。

■ファミリーレストラン業態
売上は前年同月比 97.2 %と前年を下回ったが、前月の 94.6 %からは上向いた。客単価は 97.2 %と前年を下回ったものの、客数は 100.0 %とほぼ前年並みに推移した。なかでも、中華チェーンは客数 106.6 %と前年を上回り、売上も 104.8 %と好調に推移した。

■パブ・居酒屋業態
売上は前年同月比 92.8 %、客数は 93.9 %、客単価は 98.8 %といずれも前年を下回って推移した。居酒屋の客数は 93.5 %と前年を下回ったものの、客単価は 99.5 %とほぼ前年並みに推移した。

■ディナーレストラン業態
客単価は前年同月比 100.4 %と前年を上回ったものの、客数が 91.5 %と前年を下回り、売上は 91.9 %と前年を下回って推移した。

■喫茶業態
客単価は前年同月比 99.5% とほぼ前年並みだったものの、客数が 94.0 %と前年を下回り、売上は 93.5 %と前年を下回って推移した。