クロマグロ漁獲枠、過去最大の4割減記事を印刷する (2009/11/16)
乱獲で個体数が急減している大西洋と地中海のクロマグロに関する資源管理機関、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)がブラジル北東部レシフェ郊外で開いた年次総会は15日、2010年の東部大西洋と地中海のクロマグロの漁獲枠を09年と比べ約4割減の1万3500トンに削減することを決め閉幕した。
日本の水産庁によると、同海域での漁獲枠の削減幅としては過去最大。日本の漁獲枠も今年の1871トンから来年は1148トンになる。
クロマグロは最高級のマグロで、この海域のほとんどが日本向け。昨年の総会での約2割減に続く大幅な削減で、クロマグロ価格の上昇など、日本の市場や消費に影響が出るのは確実だ。
また、来年にはICCATの科学委員会による資源の実態調査を実施。調査結果に基づき、来年以降の漁獲枠を自動的に決める制度も新たに採用した。同制度の創設は日本や欧州などが提案しており、会議筋は「来年からの安定した資源の回復に道筋がついた」としている。(共同)
日本の水産庁によると、同海域での漁獲枠の削減幅としては過去最大。日本の漁獲枠も今年の1871トンから来年は1148トンになる。
クロマグロは最高級のマグロで、この海域のほとんどが日本向け。昨年の総会での約2割減に続く大幅な削減で、クロマグロ価格の上昇など、日本の市場や消費に影響が出るのは確実だ。
また、来年にはICCATの科学委員会による資源の実態調査を実施。調査結果に基づき、来年以降の漁獲枠を自動的に決める制度も新たに採用した。同制度の創設は日本や欧州などが提案しており、会議筋は「来年からの安定した資源の回復に道筋がついた」としている。(共同)