<全体概況>
7月度売上状況は、全業態トータルで前年同月比 98.2 %と前月に引き続き前年を下回った。雨天日数は東京は 14 日、大阪が 16 日とともに昨年の倍以上であったことが影響したと思われる。 全業態トータル の客数は 100.0 %と前年並みだが、客単価は 98.2 %と前年を下回った。大手チェーン主導による低価格メニュー競争が激しさを増していることも一因と考えられる。全業態の店舗数は、前年同月比 99.9 %とほぼ前年並みで推移した。前月に一時的な失速がみられたファーストフード業態の売上高は 102.0 %と回復している。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・ 客単価は 99.5 %と前年並みに推移したものの、店舗数は 102.1 %、客数も 102.4 %と伸び、売上は 102.0 %と前年を上回った。業種別では、麺類チェーンが 110.5 %と店舗数増加のため客数も 117.7 %と大幅に増加、売上 114.0 %と引き続き好調である。

■ファミリーレストラン業態
・ 客数は 97.2 %、客単価は 97.6 %と推移し、売上は 94.8 %と前年を下回った。業種別では、中華 チェーンが客数を 101.2 %と伸ばしているものの客単価が 97.1 %と下がったため、売上 98.3 %と前年を下回った。一方、売上・客数ともに前年を上回った会員社は「店舗での手作りにこだわってきた結果と受け止める」とコメント。

■パブ・居酒屋業態
・ 客数は 96.6 %、客単価は 98.8 %、売上は前年同月比 95.5 %と前年を下回った。居酒屋チェーンの客数は前年比 95.6 %ととりわけ下回った。従来より比較的低価格の魚料理が主体の会員社は「天候不順および低価格競争の激化が影響」とのコメントを寄せている。

■ディナーレストラン業態
・ 客数 92.1 %、客単価も 99.4 %、売上は前年同月比 91.6 %と前年を下回った。

■喫茶業態
・ 客数 93.0 %と前年を下回ったが、客単価は 99.9% と前年並み。売上は前年同月比 92.9 %で推移した。主に近畿圏で店舗展開する会員社は「今春発生した新型インフルエンザの影響が未だに続いており、とくに神戸地区の回復が遅い」とコメントしている。