人間と言うのは「苦労」をしているからこそ
そこを乗り越えたり達成した時に大きな喜びや生き甲斐を感じるのだと思う。
ろくな苦労もせず単に「達成」だけしてしまうと
得たいの知れない虚脱感や孤独感に捕らわれ、精神が病んで終わる。
 親の遺産が舞い込み、苦労せずに悠々自適な生活を送っていた友人が自殺した。
彼の最後の言葉は「つまらない」であった。
「なかなか達成できない」という現実をそっくり楽しめるようになったら
たとえ志半ばで倒れようとも「我が人生に悔いは無し」で終われるのだろう。
人生とは誠に不可解なパズルでもある。
       (77才 凡才)