JFの外食市場動向調査(2009年1月度) (2009/03/24)
<全体概況>
年明けの1月度売上状況は、全店ベースによる全業態トータルで前年同月比100.4%と前年並みを維持し、昨年9月の前年割れ以降は4ヶ月間連続で前年を上回った。ただし、客数は98.7%と前年割れとなっており、客単価が101.8%と伸びた分、その減少分を補う形となった。
業態別では、外食の中でも客単価が比較的低いファーストフード業態が全体の数字を牽引し、1月度の売上げも105.6%と好調に推移している。
店舗数前年比は、過去3ヶ月連続で100.2%と横ばい傾向が続いている。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・売上は105.6%と好調さを維持している。特に、洋風チェーンは107%、和風チェーンも104.7%と突出して高い。但し、麺類チェーンの110.4%という二桁成長は111.6%という店舗数増加による客数増が牽引しており、洋風チェーンの新商品の投入等による107.4%という客単価の伸びによる牽引や、和風チェーンでの年末から配布したクーポンなどの販促効果による客数102.2%、客単価102.5%のバランスの良い伸びとは、要因が少し異なる。
■ファミリーレストラン業態
・売上は94.5%と前年を下回る。売上前年同月比100.9%と前年を上回ったのは焼肉チェーンのみだった。また、中華チェーンの売上前年同月比が86.9%の大幅割れは、店舗数前年同月比93.5%が影響していると思われる。
■パブ・居酒屋業態
・売上は97.9%と前年割れで、客数が96.8%と減少したが、客単価は101.1%と前年を上回った。特に、居酒屋チェーンの売上は100%と前年並みだが、パブ・ビアホールの店舗数は85.7%と前年を大きく割り込み、売上前年比も90%と下がってしまった。
■ディナーレストラン業態
・売上前年同月比94%と前年を大きく下回るが、昨年12月度の92.5%からは回復した。
■喫茶業態
・売上は99.6%とほぼ前年並みで、客単価は相変わらず106.8%と上昇している。