ステンレスは錆びないと思っている方々が多いと思いますが、環境や管理状態によっては錆びる素材のステンレスもあるのです。
 我々厨房機器が主に取り扱っているステンレスには
18-8系と呼ばれるSUS304と 18クロム系であるSUS430とがあります。耐食耐候性の強いSUS304は厨房機器の足回りの部品に使われています。磁石がつかないステンレスがそれです。
それ以外の箇所はほとんどSUS430の材料が使われていることが多いです。SUS430は柔らかく加工し易い素材ですが、引っ張りや伸びに弱いので割れやすいという難点があります。
 ステンレスの錆びにはもらい錆びとステンレス自身の腐食による錆びがあります。
もらい錆びには水などの液に含まれる鉄分が直接付着しさびる場合と、最初から鉄さびとして付着する場合とがある。例えば、ステンレスに鉄粉などが付着した際のさびがこれにあたる。ステンレス自身によるさびは、主に塩化物イオンの作用で発生する。例えば沿岸地域ではさびが発生しやすい。これは孔食と類似の現象であります。