飲食店完全制覇計画 (2007/04/21)
こんなコラムがありました。僕も学生の頃チャレンジしたことがあります・・・・、今はどうなっているのかなぁ。
学生時代の上京したての頃、私はひとつの計画を持って食べることにいそしんでいた時期があった。
それは「家から駅までの間に存在する飲食店完全制覇計画」というもので、喫茶店から居酒屋、中華料理店にファストフード、とんかつ屋、ファミレス、ラーメン屋、焼き鳥屋などなど、家から駅まで続く道の両側に軒を連ねる飲食店すべてに、とにかく入ってみようというものだ。
なぜ、このようなバカバカしくも骨の折れる計画を思いついたのか、20年近くの時が過ぎてしまった今では、まったく思い出すことができない。強く印象に残っているのは、なかなか入ることのできなかった店が3軒あったと
いうことだ。
その3軒というのは、スナック、甘味処、寿司屋。スナックは正直、入ること自体が怖かった。その店が地下にあるという点もハードルを高くしていた。甘味処は、看板を掲げてあるものの、どこから見ても普通の家で、ガラガラっと玄関を開けることがなかなかできなかった(思い切って玄関を開けてみると、本当にただの家で、看板はむかしの名残りだということがわかった)。そして寿司屋に関しては懐の心配が大きかった。
結局、えいやっと勇気を振り絞ったことで、この計画は見事に達成されるのだが、先日、その道を改めて歩く機会があった。約20年ぶりのことだ。驚いたことに、以前の趣のまま営業している店は2軒しかなった。
その2軒が件のスナックと寿司屋だった。実はこの2軒、入ってみると意外と良心的だったのだ。若い一人客が珍しかったこともあるだろうが、注文した以上に酒や食べ物が出され、料金もえっというほど安かった。
一瞬、また来てもいいかなと思ったことも思い出した。味に関しての記憶はない。
飲食店に限らずだが、商売を長く続けるというのは、難しい。そうした中で、20年前の私が、入ることをためらい続けた店だけが、いまも変わらず営業しているということに、商売の不思議を感じずにはいられない。
いま、その2件の前に立ってみても、やはり入ることを躊躇する店構えである。不思議だ。ちなみに、甘味処があったと思われる場所にはマンションが建っていた。
学生時代の上京したての頃、私はひとつの計画を持って食べることにいそしんでいた時期があった。
それは「家から駅までの間に存在する飲食店完全制覇計画」というもので、喫茶店から居酒屋、中華料理店にファストフード、とんかつ屋、ファミレス、ラーメン屋、焼き鳥屋などなど、家から駅まで続く道の両側に軒を連ねる飲食店すべてに、とにかく入ってみようというものだ。
なぜ、このようなバカバカしくも骨の折れる計画を思いついたのか、20年近くの時が過ぎてしまった今では、まったく思い出すことができない。強く印象に残っているのは、なかなか入ることのできなかった店が3軒あったと
いうことだ。
その3軒というのは、スナック、甘味処、寿司屋。スナックは正直、入ること自体が怖かった。その店が地下にあるという点もハードルを高くしていた。甘味処は、看板を掲げてあるものの、どこから見ても普通の家で、ガラガラっと玄関を開けることがなかなかできなかった(思い切って玄関を開けてみると、本当にただの家で、看板はむかしの名残りだということがわかった)。そして寿司屋に関しては懐の心配が大きかった。
結局、えいやっと勇気を振り絞ったことで、この計画は見事に達成されるのだが、先日、その道を改めて歩く機会があった。約20年ぶりのことだ。驚いたことに、以前の趣のまま営業している店は2軒しかなった。
その2軒が件のスナックと寿司屋だった。実はこの2軒、入ってみると意外と良心的だったのだ。若い一人客が珍しかったこともあるだろうが、注文した以上に酒や食べ物が出され、料金もえっというほど安かった。
一瞬、また来てもいいかなと思ったことも思い出した。味に関しての記憶はない。
飲食店に限らずだが、商売を長く続けるというのは、難しい。そうした中で、20年前の私が、入ることをためらい続けた店だけが、いまも変わらず営業しているということに、商売の不思議を感じずにはいられない。
いま、その2件の前に立ってみても、やはり入ることを躊躇する店構えである。不思議だ。ちなみに、甘味処があったと思われる場所にはマンションが建っていた。