ファミリーレストラン大手のロイヤル(本社福岡市、大野晨生社長)は東京農業大学エクステンションセンターが主催するセミナーで「食育講座」を開始した。東京農業大学(東京都世田谷区、大澤貫寿学長)世田谷キャンパスで3回にわたり実施する。
 このセミナーは、「食と農」「健康」といった生活に密着した学問領域を扱ってきた東京農業大学の研究成果や教育ノウハウの蓄積を市民や地域に提供し、社会への貢献を目指すという目的で設けられた同大学エクステンションセンターで開催される。4月から9月を前期講座とする。
 第1回は4月7日、「ご飯の知識を学び、炊き方と美味しさを味わう」とのテーマで行われ、ロイヤルからメニュー企画部の田島澄夫料理長、ミツハシ・丸紅ライスからは営業部の内海伸宏開発担当課長が講師となった。
 第2回、第3回の講座は「親子で参加! 野菜とくだものをもっと知ろう! ベジフルキッズクラブ」というテーマで7月21日(土)、8月1日(水)に開催する。各回とも受講料は材料費を含めて6000円。定員は15組30人。講師はロイヤルカジュアルダイニング営業企画所属の山下淳子ベジタブル&フルーツジュニアマイスター。申し込み締め切りは7月13日(金)で、定員になり次第締め切る。
 東京農業大学とロイヤルは、東京農業大学の食料生産や消費・健康・環境に関する高度な研究と実践、ロイヤルの実業のノウハウを結合することで新しい切り口の食と食文化の提案を行うことを目的に、2006年1月、産学連携を決め、同年5月から3つのプロジェクト(食育、商品企画、生産・流通・環境)について具体的な検討を進めてきた。今回の講座開講はその中の食育プロジェクトの一環。
 産学連携の成果として、すでに2006年12月、東京農業大学とロイヤルホストが共同で発芽玄米や鶏の胡麻焼など30種類の素材を使った「よく噛む」ことにこだわったコラボメニューを開発した。
 また、東京農業大学の技術指導により、ロイヤルホストから排出される生ゴミを肥料化し、その肥料を使って栽培された野菜をロイヤルホストの食材として使用する「循環型食品リサイクル」も2006年12月に実現している。
 外食産業と大学のまさに産学協同事業ですね、これからもこういうことがたくさん行われ外食産業も学問の体系化に協力しいくことが必要だと思います。
           専務  小栗豊人